私は葬儀の手伝いで
祖母の自宅に来ていた。
久々に顔を合わせる親戚達と
片付けや葬儀の
準備をしていると......
ふと、部屋の隅で
私に手招きをしている
祖母の姿が目に入った。
なんだろう?
と思って側に寄ると、
私に頼みがあるのだという。
「大切な物が
しまってあるのだけれど......
出せなくなっちゃたの」
祖母の部屋まで一緒に来ると、
祖母は私にそう言って微笑む。
祖父は腕利きの家具職人で、
一風変わった仕掛けを施した
家具を作る事を得意としていた。
そのうちのひとつに
しまったものがあるのだが、
取り出したくても
取り出せなくなってしまったらしい。
私はそういうのが得意そうだから、
仕掛けを解いて欲しいと......
祖母はそう言った。
「じゃあ、お願いね」
祖母は私に頼むと、
さっさと姿を消してしまう。
多少一方的かなとは思ったが......
他でもない祖母の
お願いでは仕方ない。
こうして私は、
祖母の作った仕掛けに
挑む事になったのだった――。
祖母の自宅に来ていた。
久々に顔を合わせる親戚達と
片付けや葬儀の
準備をしていると......
ふと、部屋の隅で
私に手招きをしている
祖母の姿が目に入った。
なんだろう?
と思って側に寄ると、
私に頼みがあるのだという。
「大切な物が
しまってあるのだけれど......
出せなくなっちゃたの」
祖母の部屋まで一緒に来ると、
祖母は私にそう言って微笑む。
祖父は腕利きの家具職人で、
一風変わった仕掛けを施した
家具を作る事を得意としていた。
そのうちのひとつに
しまったものがあるのだが、
取り出したくても
取り出せなくなってしまったらしい。
私はそういうのが得意そうだから、
仕掛けを解いて欲しいと......
祖母はそう言った。
「じゃあ、お願いね」
祖母は私に頼むと、
さっさと姿を消してしまう。
多少一方的かなとは思ったが......
他でもない祖母の
お願いでは仕方ない。
こうして私は、
祖母の作った仕掛けに
挑む事になったのだった――。
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