昭和19年の秋の初めでした。20歳になった私には、青春を感じる余裕もなく、ただ無事に日々を過ごせる事だけに感謝をする毎日でした。
周りの娘たちが嫁いで行く中、どうしても諦めきれない思いがある私は、両親の優しさに甘えながらも懸命に生きていました。
諦めきれない思い・・・それは、いつもはにかんだ笑顔で郵便を届けてくれる郵便やさん。
須藤健二さんというその人に抱いたとても儚い恋心を当時ではどうする事もできず、ただ一時でいい、会える事を喜びに感じていました。
そして、想いは膨らみ・・・人に言えないその想いを手紙に込めたのです。
決して送る事は出来ない一通の手紙。
しかし、それを届ける事が役目だった彼の元にも「それ」は届きました。
彼が行ってしまう・・・泣きそうなほどの心の痛みが私を動かせました。
「手紙だ!あの手紙を今送らなければ・・・」
大事にしまい込みすぎたその手紙を、早く探さなくては!
周りの娘たちが嫁いで行く中、どうしても諦めきれない思いがある私は、両親の優しさに甘えながらも懸命に生きていました。
諦めきれない思い・・・それは、いつもはにかんだ笑顔で郵便を届けてくれる郵便やさん。
須藤健二さんというその人に抱いたとても儚い恋心を当時ではどうする事もできず、ただ一時でいい、会える事を喜びに感じていました。
そして、想いは膨らみ・・・人に言えないその想いを手紙に込めたのです。
決して送る事は出来ない一通の手紙。
しかし、それを届ける事が役目だった彼の元にも「それ」は届きました。
彼が行ってしまう・・・泣きそうなほどの心の痛みが私を動かせました。
「手紙だ!あの手紙を今送らなければ・・・」
大事にしまい込みすぎたその手紙を、早く探さなくては!
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