オレの名前は 佐々木アキラ 32歳
妻と7歳になる、俺にそっくりな息子と3人で 平凡だが
幸せな生活を送っている
「パパ、明日から夏休みだよ どこかつれてって」
「悪いな、ワタル。
お父さん、取材で今日から2,3日家をあけなきゃならないんだ
帰ったら 遊んでやるからな」
雑誌記者をしている俺は、未解決の連続幼児殺害事件の調査を
しに事件のあった村へいくことになっていたのだ
初めて来たというのに どこか懐かしいかんじのする
この のどかな村で最初の事件がおきたのは
今から25年前のことだ
当時10歳だった 高田 順くんが 夏休みのある日
「遊びに行く」と、家を出て行ったきり 夜になっても戻らなかった
村の消防団や警察200人余りの人が探し回ったが
結局、順くんは見つからなかった
翌年の夏休み、次の犠牲者が出る
7歳の石川 隆弘くんの母親が 朝、隆弘くんを起こそうと
部屋へ行くと、そこに隆弘くんの姿はなかった
しかし、今度は隆弘くんは すぐに見つかった
森の中にある使われていない廃屋の中で
隆弘くんは 息絶えていた
隆弘くんのそばには『お前じゃない・・・』と、
血で書かれたような文字が残っていたそうだ
次の年も、また次の年も隆弘くんと同じように7歳の男の子が
失踪し、その廃屋で息絶えた姿で見つかった
そして、傍らには『お前じゃない・・・』の文字
いつしか、この村では男の子は7歳になると
夏休みを よその町で過ごすようになる
その効果があったのか その後、犠牲者はでなくなった
だが、犯人は捕まっていない
また、いつ同じことが起きるかもしれないのだ
俺は事件について考えた
何故、順くん以外の犠牲者は7歳なのか
しかも、順くんだけは 見つかっていない
最初の事件だけは 犯人が違うのかもしれない
カギは 順くん失踪事件にあるような気がして
25年前の事件を徹底的に調べることにした
高田 順くんは事件のあった前の年に 離婚した母親に
連れられて 母親の実家のあるこの村にやってきた
都会からきた順くんは この村の子供達になじめず
家にいることが多かった
だがある年の夏休みは違った
毎日、楽しそうに森へ遊びに行く順くんを見て
母親は「やっと友達ができたみたい」と、近所の人に言っている
実際、順くんも「どこに行くの?」と、問いかけられた同級生に
「友達に会いに行くんだ」と、答えたことがあるらしいから
あの夏、順くんが誰かに会っていたのは間違いないだろう
犯人はその『友達』なの?
俺は 森の中にある 他の犠牲者が見つかった廃屋へ
行ってみることにした
多分、順くんも そこで『友達』と、会っていたはずだ
もう、何年も人の入っていない森の中は 荒れ放題で
道らしい道はなくなっていた
背丈ほどものびた 草木をわけいって しばらく進むと
1軒の家が見えた
・・・あそこだ・・・・
この時、俺は 何か変なものを感じた
なんだろう・・・・このかんじ・・・・
殺人事件のあった現場だというのに こわいというより
どこか懐かしいような・・・・
そして 俺はその廃屋の中へと入って行った
多分、この中に 何か手がかりがあるはずだ
よし、順くん事件の手がかりを探してやるぞ!
妻と7歳になる、俺にそっくりな息子と3人で 平凡だが
幸せな生活を送っている
「パパ、明日から夏休みだよ どこかつれてって」
「悪いな、ワタル。
お父さん、取材で今日から2,3日家をあけなきゃならないんだ
帰ったら 遊んでやるからな」
雑誌記者をしている俺は、未解決の連続幼児殺害事件の調査を
しに事件のあった村へいくことになっていたのだ
初めて来たというのに どこか懐かしいかんじのする
この のどかな村で最初の事件がおきたのは
今から25年前のことだ
当時10歳だった 高田 順くんが 夏休みのある日
「遊びに行く」と、家を出て行ったきり 夜になっても戻らなかった
村の消防団や警察200人余りの人が探し回ったが
結局、順くんは見つからなかった
翌年の夏休み、次の犠牲者が出る
7歳の石川 隆弘くんの母親が 朝、隆弘くんを起こそうと
部屋へ行くと、そこに隆弘くんの姿はなかった
しかし、今度は隆弘くんは すぐに見つかった
森の中にある使われていない廃屋の中で
隆弘くんは 息絶えていた
隆弘くんのそばには『お前じゃない・・・』と、
血で書かれたような文字が残っていたそうだ
次の年も、また次の年も隆弘くんと同じように7歳の男の子が
失踪し、その廃屋で息絶えた姿で見つかった
そして、傍らには『お前じゃない・・・』の文字
いつしか、この村では男の子は7歳になると
夏休みを よその町で過ごすようになる
その効果があったのか その後、犠牲者はでなくなった
だが、犯人は捕まっていない
また、いつ同じことが起きるかもしれないのだ
俺は事件について考えた
何故、順くん以外の犠牲者は7歳なのか
しかも、順くんだけは 見つかっていない
最初の事件だけは 犯人が違うのかもしれない
カギは 順くん失踪事件にあるような気がして
25年前の事件を徹底的に調べることにした
高田 順くんは事件のあった前の年に 離婚した母親に
連れられて 母親の実家のあるこの村にやってきた
都会からきた順くんは この村の子供達になじめず
家にいることが多かった
だがある年の夏休みは違った
毎日、楽しそうに森へ遊びに行く順くんを見て
母親は「やっと友達ができたみたい」と、近所の人に言っている
実際、順くんも「どこに行くの?」と、問いかけられた同級生に
「友達に会いに行くんだ」と、答えたことがあるらしいから
あの夏、順くんが誰かに会っていたのは間違いないだろう
犯人はその『友達』なの?
俺は 森の中にある 他の犠牲者が見つかった廃屋へ
行ってみることにした
多分、順くんも そこで『友達』と、会っていたはずだ
もう、何年も人の入っていない森の中は 荒れ放題で
道らしい道はなくなっていた
背丈ほどものびた 草木をわけいって しばらく進むと
1軒の家が見えた
・・・あそこだ・・・・
この時、俺は 何か変なものを感じた
なんだろう・・・・このかんじ・・・・
殺人事件のあった現場だというのに こわいというより
どこか懐かしいような・・・・
そして 俺はその廃屋の中へと入って行った
多分、この中に 何か手がかりがあるはずだ
よし、順くん事件の手がかりを探してやるぞ!
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