この町で郵便配達員として働き10年目のある秋の日の出来事だった
その日もいつものように
「郵便屋さん、ご苦労さんサツマイモがいっぱいあるから持ってきな」
「いつも悪いね田中さん、助かるよ」
「のどが渇いてないかい?待ってて、さっき沸かした牛乳もってくるから」
「ありがとう 鈴木さん、ふぅ・・・生き返ったよ ところでお孫さん 今度結婚するんだって?」
そんな会話を楽しみながら郵便物をくばって歩いていた
そして、一日の仕事の終わりには町のはずれにある この家にくるのが私の日課になっている
「おばあさん、今日は田中さんがサツマイモをいっぱいくれたよ 一緒に食べよっか」
この家ではおばあさんが一人で住んでいる
私がここへ来るのは 一人暮らしのおばあさんを心配してということもあるが
何より 私のほうがこのおばあさんに会いたくて来ていると言ったほうがあっているかもしれない
おばあさんは、自分の事はあまり話さないが私の話を 相づちをうちながら 驚いたり
感心したり、笑ったり それはそれはいろんな表情を見せて聞いてくれる
私は、この90ちかいおばあさんのコロコロとかわるその表情を見るのがとても好きだった
「おばあさ~ん あがるょ~」
ひととおり 家の中を見てまわったがおばあさんの姿はなかった
一つだけ 開かないドアがあった
もしかして このドアのむこうでおばあさんが 倒れているのでは・・・
急に 心配になり 無理やりドアを開けようとした
でも、ドアは開かなかった・・・・
私は 急いでカギを探すことにした
おばあさん、待ってて 今あけてあげるからね
その日もいつものように
「郵便屋さん、ご苦労さんサツマイモがいっぱいあるから持ってきな」
「いつも悪いね田中さん、助かるよ」
「のどが渇いてないかい?待ってて、さっき沸かした牛乳もってくるから」
「ありがとう 鈴木さん、ふぅ・・・生き返ったよ ところでお孫さん 今度結婚するんだって?」
そんな会話を楽しみながら郵便物をくばって歩いていた
そして、一日の仕事の終わりには町のはずれにある この家にくるのが私の日課になっている
「おばあさん、今日は田中さんがサツマイモをいっぱいくれたよ 一緒に食べよっか」
この家ではおばあさんが一人で住んでいる
私がここへ来るのは 一人暮らしのおばあさんを心配してということもあるが
何より 私のほうがこのおばあさんに会いたくて来ていると言ったほうがあっているかもしれない
おばあさんは、自分の事はあまり話さないが私の話を 相づちをうちながら 驚いたり
感心したり、笑ったり それはそれはいろんな表情を見せて聞いてくれる
私は、この90ちかいおばあさんのコロコロとかわるその表情を見るのがとても好きだった
「おばあさ~ん あがるょ~」
ひととおり 家の中を見てまわったがおばあさんの姿はなかった
一つだけ 開かないドアがあった
もしかして このドアのむこうでおばあさんが 倒れているのでは・・・
急に 心配になり 無理やりドアを開けようとした
でも、ドアは開かなかった・・・・
私は 急いでカギを探すことにした
おばあさん、待ってて 今あけてあげるからね
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