2015年3月○日Z大学合格発表
777番・・・あった!俺の受験番号だ。受かったんだ!
これで、1年間の浪人生活ともお別れかー!
・・・ん?隣で涙を流しているのは、俺が高一だった頃3年生だった山田先輩じゃないか?
「山田先輩、久しぶりじゃないですか?先輩もここ受けたんですか?」
「ああ、鈴木おまえもか。その顔は受かったんだな。俺もだよ。やっと、やっと・・・」
山田先輩の目は真っ赤になっていた。
「お互い良かったですね。山田先輩。ところで、先輩、ここ一年くらい消息不明だったって聞いてましたよ。どうしてたんですか?」
「勉強していたさ、もちろん。俺、3浪だぜ。それにさ・・・実は最初の2年間は、落ちたのはたまたま運が悪かっただけ。本番で実力出せたら、楽勝だとか思ってて、あいわらず遊び歩いてたんだよな。3浪が決まったとき、ついにおやじがきれて、お前は受験生なんかじゃない!ただのニートだ!家を出てけって、家を追い出されかけて、ようやく目がさめたんだ。で、まあ家には何とか居候状態でおいてもらって、1年間、猛勉強したよ。」
たしかに、山田先輩は髪もひげも伸び放題。穴ぐらから出てきたばかりみたいだ。
「でも、ま、これでお互い大学生になれるな。今日は祝杯あげようぜ。この先にいい居酒屋があるんだ。
先輩に連れていかれた居酒屋で酒を飲みながら、高校時代の仲間たちの消息なんかを話していたら、
「なんだか、話し足りないな。今日は俺の部屋へ泊まってけよ。」
と誘われた。そういえば先輩の部屋に行くのは初めてだ。
どんな部屋だろう。結構大きな家だったけど。
家に携帯で合格と泊まりの連絡をして、
(ああ・・・これでスマホにできるな。ガラケーよ、さようなら)
なんて思っていたら、急に酔いが回ってきた。
やばい!俺、酒なんて初めてだった!
急激に気が遠くなっていった・・・
気がつくと、俺は知らない部屋のボロソファーに寝かされていた。
時計を見ると翌日の昼になっている。
たいへんだ!先輩はどこだ?
そういえば手に何か紙が握らされてる。なになに・・・
おーい、鈴木。
酒は20歳からだぞー
久しぶりにゲームだ!
俺が一年間猛勉強した
この部屋から脱出できる
かな? by山田
777番・・・あった!俺の受験番号だ。受かったんだ!
これで、1年間の浪人生活ともお別れかー!
・・・ん?隣で涙を流しているのは、俺が高一だった頃3年生だった山田先輩じゃないか?
「山田先輩、久しぶりじゃないですか?先輩もここ受けたんですか?」
「ああ、鈴木おまえもか。その顔は受かったんだな。俺もだよ。やっと、やっと・・・」
山田先輩の目は真っ赤になっていた。
「お互い良かったですね。山田先輩。ところで、先輩、ここ一年くらい消息不明だったって聞いてましたよ。どうしてたんですか?」
「勉強していたさ、もちろん。俺、3浪だぜ。それにさ・・・実は最初の2年間は、落ちたのはたまたま運が悪かっただけ。本番で実力出せたら、楽勝だとか思ってて、あいわらず遊び歩いてたんだよな。3浪が決まったとき、ついにおやじがきれて、お前は受験生なんかじゃない!ただのニートだ!家を出てけって、家を追い出されかけて、ようやく目がさめたんだ。で、まあ家には何とか居候状態でおいてもらって、1年間、猛勉強したよ。」
たしかに、山田先輩は髪もひげも伸び放題。穴ぐらから出てきたばかりみたいだ。
「でも、ま、これでお互い大学生になれるな。今日は祝杯あげようぜ。この先にいい居酒屋があるんだ。
先輩に連れていかれた居酒屋で酒を飲みながら、高校時代の仲間たちの消息なんかを話していたら、
「なんだか、話し足りないな。今日は俺の部屋へ泊まってけよ。」
と誘われた。そういえば先輩の部屋に行くのは初めてだ。
どんな部屋だろう。結構大きな家だったけど。
家に携帯で合格と泊まりの連絡をして、
(ああ・・・これでスマホにできるな。ガラケーよ、さようなら)
なんて思っていたら、急に酔いが回ってきた。
やばい!俺、酒なんて初めてだった!
急激に気が遠くなっていった・・・
気がつくと、俺は知らない部屋のボロソファーに寝かされていた。
時計を見ると翌日の昼になっている。
たいへんだ!先輩はどこだ?
そういえば手に何か紙が握らされてる。なになに・・・
おーい、鈴木。
酒は20歳からだぞー
久しぶりにゲームだ!
俺が一年間猛勉強した
この部屋から脱出できる
かな? by山田
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