今日は1学期の終業式。
この春、東京の小学校から北の方にあるこの町に転任してきてから約4カ月が過ぎた。
ここの町にも学校にも、だいぶなじんできた。
生徒たちはといえば、今は都会の子も田舎の子もさほど変わりはない。
どちらかといえば今まで10年近く高学年ばかり受け持ってきた私にとって、
初めて受け持つ4年生たちは、まだ幼さが残っていてかわいく思える。
今日はこの町で一番大きな祭りの日。
他の先生方も早めに帰って行ったが、私はやり残した仕事があって、学校に残っていた。
しかし、そろそろ5時だ。
妻と5歳になる娘も祭りに行くのを楽しみにしている。
そろそろ帰るとするか。
私は立ち上がり、鞄を持ち上げようとして気づいた。
鞄が見当たらない。
あれ・・? と思っているうちに、目の前がぼやけて、暗くなった・・・。
(たすけて・・・たすけて・・・)
どこかで声が聞こえる。
私に呼びかけているのか・・?
一瞬体が浮いたような気がした。
次の瞬間、目を開けると私は見知らぬ古ぼけた校舎の中にいた。
この春、東京の小学校から北の方にあるこの町に転任してきてから約4カ月が過ぎた。
ここの町にも学校にも、だいぶなじんできた。
生徒たちはといえば、今は都会の子も田舎の子もさほど変わりはない。
どちらかといえば今まで10年近く高学年ばかり受け持ってきた私にとって、
初めて受け持つ4年生たちは、まだ幼さが残っていてかわいく思える。
今日はこの町で一番大きな祭りの日。
他の先生方も早めに帰って行ったが、私はやり残した仕事があって、学校に残っていた。
しかし、そろそろ5時だ。
妻と5歳になる娘も祭りに行くのを楽しみにしている。
そろそろ帰るとするか。
私は立ち上がり、鞄を持ち上げようとして気づいた。
鞄が見当たらない。
あれ・・? と思っているうちに、目の前がぼやけて、暗くなった・・・。
(たすけて・・・たすけて・・・)
どこかで声が聞こえる。
私に呼びかけているのか・・?
一瞬体が浮いたような気がした。
次の瞬間、目を開けると私は見知らぬ古ぼけた校舎の中にいた。
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