僕の口からは毛玉が出る。
それを知ったお母さんとお父さんは
僕をあまり外へ出さなくなった。
何もしなくていいって思えば、
僕がそこにいる理由はない。
だから自分を放棄しようとした。
けれども、それじゃあダメだって
お兄ちゃんが言った。
とりあえず、そのままにしておいた。
――おととい、昨日、
ついに今日は数時間の記憶さえ
僕の頭は覚えていないようだ。
ある日、目を覚ますと
僕は知らない場所にいた。
「ここ、どこだろう」
それを知ったお母さんとお父さんは
僕をあまり外へ出さなくなった。
何もしなくていいって思えば、
僕がそこにいる理由はない。
だから自分を放棄しようとした。
けれども、それじゃあダメだって
お兄ちゃんが言った。
とりあえず、そのままにしておいた。
――おととい、昨日、
ついに今日は数時間の記憶さえ
僕の頭は覚えていないようだ。
ある日、目を覚ますと
僕は知らない場所にいた。
「ここ、どこだろう」