ある日、私達は、高槻商事の部長と名乗る人物から1つの依頼を受けた。その内容は『最近、社のドアノブが盗まれる事件が多発しており、非常に困っている。犯人を見付けてもらえないだろうか』というものだった。御手洗はあからさまに嫌な顔をしたが、他に別の依頼も入っていなかったので、私達は早速その会社に向かう事となった。
会社に着き、応接室に案内された私達は、すぐに来る筈の社長を、40分以上も待っていた。
初めこそゆったりと足を組んで座っていた御手洗だったが、次第にイライラとし始め、今では不愉快極まりないといった表情だ。それでも、もともと乗り気ではなかった御手洗にしては、長く持った方かも知れない。しかし、ついに限界が来たらしく、御手洗はスックと立ち上がった。
「人を呼びつけておいて、一体いつまで待たせる気だろうね!僕たちは暇ではないんだ。帰ろうぜ石岡君!」
「ちょっと、御手洗!」
私が止める間もなく、御手洗は踵を返すと、さっさと出口へ向かって行く。そして開け放たれたままになっていたドア脇を止まる事無く通り抜けた。
こうなるともう、この男を止める事は私にはできない。
私は慌てて上着や僅かな荷物を手元に引き寄せた。
と、その時、ドアの閉まる小さな音を耳にした。
御手洗が通る際にぶつかりでもしたのか、ドアが自然と閉まってしまったらしい。
私はその閉じたドアを見て思わずその場に立ち尽くしてしまった。何故ならドアノブが付いていなかったのだ。
ここにきてようやく、来客中にもかかわらずドアが開け放たれていた理由が分かった。
これでは室内側からは開けられない。
「待ってくれ御手洗!!ドアノブがないんだ!!中からは開けられない。そっちから開けてくれないか!!」
私の必死の声に気付いたのか、御手洗が外からガチャガチャと音をさせているが、鍵がかかってしまって開けられないようだ。
なんと、私はまたもや閉じ込められてしまったらしい・・・!!
★という訳で、今回は御手洗さんになって石岡君を救出してあげてください★
会社に着き、応接室に案内された私達は、すぐに来る筈の社長を、40分以上も待っていた。
初めこそゆったりと足を組んで座っていた御手洗だったが、次第にイライラとし始め、今では不愉快極まりないといった表情だ。それでも、もともと乗り気ではなかった御手洗にしては、長く持った方かも知れない。しかし、ついに限界が来たらしく、御手洗はスックと立ち上がった。
「人を呼びつけておいて、一体いつまで待たせる気だろうね!僕たちは暇ではないんだ。帰ろうぜ石岡君!」
「ちょっと、御手洗!」
私が止める間もなく、御手洗は踵を返すと、さっさと出口へ向かって行く。そして開け放たれたままになっていたドア脇を止まる事無く通り抜けた。
こうなるともう、この男を止める事は私にはできない。
私は慌てて上着や僅かな荷物を手元に引き寄せた。
と、その時、ドアの閉まる小さな音を耳にした。
御手洗が通る際にぶつかりでもしたのか、ドアが自然と閉まってしまったらしい。
私はその閉じたドアを見て思わずその場に立ち尽くしてしまった。何故ならドアノブが付いていなかったのだ。
ここにきてようやく、来客中にもかかわらずドアが開け放たれていた理由が分かった。
これでは室内側からは開けられない。
「待ってくれ御手洗!!ドアノブがないんだ!!中からは開けられない。そっちから開けてくれないか!!」
私の必死の声に気付いたのか、御手洗が外からガチャガチャと音をさせているが、鍵がかかってしまって開けられないようだ。
なんと、私はまたもや閉じ込められてしまったらしい・・・!!
★という訳で、今回は御手洗さんになって石岡君を救出してあげてください★
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