「僕を探して。部屋に隠れているから」
夕方、愛しの息子からいつものように携帯メールが届く。
その内容はいつも同じであり、同じ時間になると必ず連絡がくる。
彼は、昔から高い場所が好きだという理由だけで私と別居し、同じマンションの最上階に一人で暮らし始めた。
彼の部屋は独特な世界。
部屋の端から端まで一寸の狂いもなくミニカーが並んでいたり、天井まで見事に積み上げたツナの缶も存在する。彼の精密さ、モノに対する異常なまでの執着心と彼だけのこだわりが、この部屋には溢れている。
彼から連絡が来たのはゲームのお誘い。そのゲームとは誰でも知っている「いないいないばあ」。私たちは、彼が幼児の時からこの遊びを何万回と繰り返してきた。もっとも、今では「いないいないばあ」の面影もないくらいゲームが進化してしまったのだが。
さあ、彼の部屋に到着した。ゲームの始まりだ。しかし、いつもと部屋の様子が変である。彼の気配も部屋には感じられない。
いつのまにか、ドアもロックされている。
これは、彼なりの新しい「いないいないばあ」なのだろうか?
夕方、愛しの息子からいつものように携帯メールが届く。
その内容はいつも同じであり、同じ時間になると必ず連絡がくる。
彼は、昔から高い場所が好きだという理由だけで私と別居し、同じマンションの最上階に一人で暮らし始めた。
彼の部屋は独特な世界。
部屋の端から端まで一寸の狂いもなくミニカーが並んでいたり、天井まで見事に積み上げたツナの缶も存在する。彼の精密さ、モノに対する異常なまでの執着心と彼だけのこだわりが、この部屋には溢れている。
彼から連絡が来たのはゲームのお誘い。そのゲームとは誰でも知っている「いないいないばあ」。私たちは、彼が幼児の時からこの遊びを何万回と繰り返してきた。もっとも、今では「いないいないばあ」の面影もないくらいゲームが進化してしまったのだが。
さあ、彼の部屋に到着した。ゲームの始まりだ。しかし、いつもと部屋の様子が変である。彼の気配も部屋には感じられない。
いつのまにか、ドアもロックされている。
これは、彼なりの新しい「いないいないばあ」なのだろうか?
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