クリスマスイヴ
雪の降る家路を、ひとり急いで歩いていると、
私の携帯電話に息子から着信があった。
「父さん?ちょっと相談したいことがあってさ......」
「なんだ、クリスマスプレゼントの催促じゃないだろうな?」
「違うって!今じいちゃんの店で待ってるから来てくれる?
それじゃあ、後でね」
電話は一方的に切られた。
「まったく、あいつは......」
ため息まじりにつぶやきながらも、
俺は親父が経営する小さなカフェバーへ向かった。
「お~い、悠斗。いるか?」
店に着いたものの、親父はおろか、
待っていると言った息子すらいない。
「悠斗のやつ、一人で帰ったんじゃないだろうな......」
―バタンッ
開いていたはずのドアが急に閉まった。
「何だ?」
続けざまに、
ドアの外側から「カチャン」と鍵の閉まる音が聞こえる。
――― ......しまった、やられたっ!
「父さん、ちょっとの間そこにいてもらうから!」
雪の降る家路を、ひとり急いで歩いていると、
私の携帯電話に息子から着信があった。
「父さん?ちょっと相談したいことがあってさ......」
「なんだ、クリスマスプレゼントの催促じゃないだろうな?」
「違うって!今じいちゃんの店で待ってるから来てくれる?
それじゃあ、後でね」
電話は一方的に切られた。
「まったく、あいつは......」
ため息まじりにつぶやきながらも、
俺は親父が経営する小さなカフェバーへ向かった。
「お~い、悠斗。いるか?」
店に着いたものの、親父はおろか、
待っていると言った息子すらいない。
「悠斗のやつ、一人で帰ったんじゃないだろうな......」
―バタンッ
開いていたはずのドアが急に閉まった。
「何だ?」
続けざまに、
ドアの外側から「カチャン」と鍵の閉まる音が聞こえる。
――― ......しまった、やられたっ!
「父さん、ちょっとの間そこにいてもらうから!」
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