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妖精大脱走

妖精大脱走
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OPEN
ゲームタイトル:
妖精大脱走
制作サイト様:
橙色の地下施設
光の三妖精はある噂を耳にした。「人里で100年に一度しか販売されないカステラが今日売られている」との噂であった。
三妖精は噂のそのカステラ店に行ってみた、人、妖怪であふれかえっていた。
三精もその人ごみに混ざりカステラを頂こうとしたがお金を持ち合わせていなかったため買うことができなかった。
三精はがっかりしたがあきらめなかった。買えないなら誰かから頂戴すればいいのだと...。
ボーとしているまぬけはいないか待っていた。残念なことに人々の警戒心は強かった。
この100年に一度のカステラは一人一つしか買えない決まりである、人々が神経を尖らせるのも当たり前である。
三妖精があきらめかけたころ一人の少女がカステラを買いに来た。
「30個下さいな」少女は決まりを知らないのか大量のカステラを買おうとした。
店の主人が決まりを伝えると、少女は「そうですか屋敷のメイド達に振舞おうと思っていたのですが...一人一つだったとは知りませんでした...困りましたね」と残念そうな顔をした。
少女は忙しくてくる事ができないメイドの分を買わせてくれないかと頼んだが店の主人は決まりですのでと断った。
だが少女はあきらめずよく世話になっているメイドの分、一つだけでもお願いできないかと食い下がってきた。
店の主人は決まりは破りたくなかった、しかしこの少女、稗田のご令嬢、阿礼乙女にここまで頼まれると断り切れなかった。
「阿求様だけ特別ですよ、他のものには絶対に言わないで下さいと」カステラを二つ包んでやった。
三精はじっとその様子を見ていた。余分な一つのカステラ...でもこの少女から盗むのは難しいか、と考えていた。
そう考えている三精の方へ帰路につく少女が近づいてくる。
そして三精の横を通り過ぎるそのときにやりと笑った「ちょろいですね...これで二度楽しめますね...」。
三精は思ったこの少女のカステラは他のカステラより何倍もおいしいだろうと、余分な一つは私達が食べるべきだと...。
タイトル:妖精大脱走

 

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